あーさん

バンド・ワゴンのあーさんのレビュー・感想・評価

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)
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久々に、、
先延ばしにするのはやめよう!シリーズその9

これは、なかなか手に入らなくて買うしかないかなと思っていたら、、
動画配信サイトで発見!即、鑑賞♪

皆さん高評価、いつもほのぼのしたレビューで楽しませてくれるフォロワー(ゆいまる)さんが、最近今作をカフェで流したい、なんて書いてらっしゃったものだから、これは間違いないな〜と期待値がムクムク高まる♪♪

いや〜最高!!楽しーい!
カフェで流したいというのも納得♡

もちろん、キャストがフレッド・アステア&シド・チャリシーだから、ダンスが素晴らしいのは言わずもがな。
フレッド・アステアは軟体動物⁉︎ と思うほど、、
もうこの人は絶対ダンスする為に生まれてきたと言って良いよね〜
醸し出す雰囲気も、気のいいおじさん♪って感じで、この人のこと嫌いな人なんているのだろうか?と思う。
靴磨きからのダンス・シーンは本当に楽しい!

そして、脚本がベティ・カムデン&アドルフ・グリーンのコンビといえば、"雨に唄えば"や、ついこの間観た "踊る大紐育"でもお馴染み♪

監督はヴィンセント・ミネリ。
"巴里のアメリカ人"で有名だけど、こちらは未見。
まだまだ観ていないミュージカル作品が多い。。
このシリーズも夏の課題にしようかな!

さて、バンドワゴンとは一体なんぞや?
①パレードなどの行列の先頭をいく楽団車、②時流に乗る、勝ち馬に乗る、という意味だそう(デジタル大辞泉より)。

旧知の脚本家マートン夫妻が、今はちょっと落ち目になってしまったミュージカル俳優トニー・ハント(フレッド・アステア)と新進バレエダンサーのガブリエル・ジェラルド(シド・チャリシー)を組ませて、"バンドワゴン"なるミュージカルを上演、一発当ててやろうじゃないの!という話を持ち込む。
そこに、前衛的でシリアス路線の演出家ジェフリー・コルドバ(ジャック・ブキャナン)が一枚噛んでくるのだが、、
(このキャラがとっても濃い…)

最初は、トニーがガブリエルの背が自分より高くないかしつこく気にしたり笑(これは実際、フレッド・アステアもそうだったらしい!)、上手く噛み合わずギクシャクする二人だったが、だんだんお互いを理解し合い、素敵なカップルになっていく。。

二人のペア・ダンスはそれはそれはエレガント(私の大好きな言葉!)で、大袈裟でなくずーっと観ていたい、、と思わされる。
"ラ・ラ・ランド"に影響を与えたと言われる公園のダンス・シーンは、私も大のお気に入り!

ペア・ダンスの美しさは、男性がいかに女性を上手くリードして、綺麗に見せられるか、というのが大事だと思うのだけれど、
それが完璧なまでにできているのがフレッド・アステアじゃないかな〜。
ジーン・ケリーなんかだと、彼自身が前に出てきてしまう感じがあるけれど、フレッド・アステアに関しては目立ち過ぎず、尚且つスマート♪なんだなぁ。。(もちろんジーン・ケリーのあの無敵な爽やかさも私は大好き!)

後半の劇中ミュージカルの内容も、コミカルで楽しいシーンが盛り沢山♪
何故か脚本を書いていたはずのリリーが女優としてかなり目立っているのは笑えたけど、彼女もパンチが効いててなかなか素敵!そして、小ネタが炸裂!

中でも"三つ子"と"ガールハント"が秀逸。

そして、やっぱり"THAT'S ENTERTAINMENT!"は圧巻だなぁ。。

最後に達成感を持たせてくれて、嬉しい、楽しい、大好き!な感じで終わるのはまさにクラシック・ミュージカルの王道!
本当に観た後に笑顔になれる。

またまた、大好きな作品が増えたなぁ。。

これは気に入ったから、買っちゃうかも♪
あーさん

あーさん