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チャップリンの殺人狂時代のkazu1961のレビュー・感想・評価

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)
4.2
▪️JPTitle :「チャップリンの殺人狂時代」
ORTitle:「Monsieur Verdoux」
▪️First Release Year : 1947
▪️JP Release Date : 1952/09/02
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-366 再鑑賞
🕰Running Time : 124分
▪️Director : チャールズ・チャップリン
▪️Writer : チャールズ・チャップリン
▪️MusicD : チャールズ・チャップリン
▪️Cast : チャールズ・チャップリン、マーサ・レイ、マディ・コレル、アリソン・ロダン、オードリー・ベッツ、アダ=メイ、イソベル・エルソン
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 430/1001

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋この作品、ラスト10分でチャップリン作品史上でも傑作に位置される作品に昇華しました。チャップリン自身も生前、本作が最高傑作と評しています。そのメッセージ、戦争という大量殺戮に真っ向から警鐘を鳴らし、胸にズンとくる感動すら覚えました。“戦争や紛争、これは全てビジネス。1人の殺害は犯罪者を生み、100万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する”。。。

🖋チャップリンが今までのスタイルを捨てて、人間というものをシニカルに考察し、らしい笑いも時折り差し込みながらもその笑いと紙一重の恐怖を見事に描いた天才的な作品です。

🖋 原案にオーソン・ウェルズがクレジットされていますが、オーソン・ウェルズの原案をチャップリンがシナリオに構成、2年を費やして完成させた作品なんですね。虫も殺せぬ優しい紳士が、金持未亡人と結婚しては殺害し遺産を奪っていく、そんな男がどうして出来上がったのかその人生を、その社会情勢などを交えながら描いた作品です、戦争での大量殺人の恐怖と悦楽を風刺した、ほんと天才的に見事な作品です。

😨物語は。。。
35年間まじめな銀行員だったアンリ・ヴェルドゥは不況のあおりで失業、足の悪い妻と幼い息子を抱えて新しい職を捜さなければなりませんでした。一方ヴェール家では、3ヵ月程前にヴァーネイなる男と結婚したまま消息を絶ったテルマの身を案じて警察に届けていました。奇妙な事に彼女はパリの銀行から預金を全額おろしていたのです。すでにフランス各地で婦人の失踪事件が12件も発生している事実を重視した警察は、誘拐殺人事件とみて捜査を開始しますが。。。

▪️Overview (映画. comより)
「モダン・タイムス」のチャールズ・チャップリンが、「チャップリンの独裁者」以来7年ぶりで製作した1947年度作品。製作・脚本・監督・主演を1人で行なう他、作曲も担当している。原案はオーソン・ウェルズ「第三の男」のサジェストである。撮影はローランド・トセロー。主演はチャップリンの他、「ワイキキの結婚」のマーサ・レイ、チャップリン発見の新人マリリン・ナッシュで、マディー・コレル、イゾベル・エルソム、チャールズ・エヴァンスらが助演する。
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