銀行をクビになった男が、妻を殺して金を奪う“事業“に乗り出す。喜劇のイメージが強いチャップリンの中では異色作。
とても面白かった!コメディを極力控えつつも、偽名を語り重婚を重ねる男の悲哀。
殺そうと近づいた女の過去を知り、思いとどまるシーンと、その女との再会シーンがとても好き。
そして軍需産業へ戦争への皮肉。極め付けは「一人殺せば悪人、100人殺せば英雄」というセリフ。
言葉で直接的に批判しているわけではないけどカットインした映像からヒトラーを意識していることは明白。
没後45周年『フォーエバー・チャップリン ~チャールズ・チャップリン映画祭~』
6週目
字幕翻訳: 清水俊二
字幕補足: 大野裕之(日本チャップリン協会会長)
2023-174-144