じぇいらふ

チャップリンの殺人狂時代のじぇいらふのレビュー・感想・評価

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)
4.5
🎩🦯フォーエヴァー・チャップリンは制覇するぞシリーズ12🍷☠️

初鑑賞。ここでは既にいつもの放浪紳士スタイルはなく、1人の中年のおっさんとして演技している。しかも悪人。今まで弱者で貧乏でも心優しい紳士を演じてきただけに、この役は不気味である意味一番怖い。痛烈な批判精神が凄い、チャップリン自身が最高傑作と呼ぶ作品🍷🍷🍷🍷

🎞️墓石。ナレーション。主人公は既に死んでいるらしい。彼の生前の回想がはじまる

📖アンリ・ヴェルドゥは、リストラされた元銀行員。足の悪い妻と息子を養うために、裏で中年未亡人に取り入って殺害、預金を奪うという犯罪を犯している。。。というおはなし

チャップリンがいわゆる名もなき浮浪者ではなく、アンリ・ヴェルドゥという役名を持つのは初めてでは?実在の人物がモデルらしい。札束数えんの早い笑と思ったら、元銀行員設定。

中年未亡人に結婚を迫るアンリ。最初怪しむも、言葉巧みに迫る男にだんだん言い寄られてしまう。ここら辺実際モテモテだったチャーリーとしてはお手のもん?実際は若い女性が好きな人だから、中年未亡人相手はあくまで犯罪としての演技というところがなんかリアルですな😆

いろんな女性に職業を偽って、何股かましているので結構混乱する笑。場面転換に列車の車輪の走るカットが良いリズム。

唯一本当の家族は、足が悪い妻と少年の息子がいる。銀行をリストラされて、家族を養う為に犯罪を犯しているが、結局この家族にも偽っている訳で、本当の家族がいないという地獄😱

遅効性の毒☠️を知り、ワイン🍷に混ぜて使おうとするサスペンス。そこで知り合った刑務所出所したばかりの若い女性で試そうとするのだが、、、

この不幸な女性が最後皮肉な存在として立ち現れ、アンリはある決断をする。有名な「100万人殺せばあ英雄」は、ここから出てくるのだが、全体的に主人公の病んだ感じが、当時アメリカ🇺🇸から叩かれまくったチャップリンの心情もかなり反映されていて暗いながらも迫力があります。

笑いは少なめですが、窓越しにクルっと転落するとか結構アクション相変わらずキレいいんですよね。さすがです✨