工藤蘭丸

チャップリンの殺人狂時代の工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)
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チャップリンの戦後第一作となった1947年の作品。チャップリンにしては異色のブラック・コメディだったけど、そのメッセージ性の強さは随一で、私は大好きな作品でしたね。

今にして思うに、『モダン・タイムス』や『独裁者』なども社会風刺した作品と言われているけど、所詮は風刺であってそれほど本気ではなかった。

だけど、彼は本作で初めて独特の扮装をやめて素顔で出演し、本気の反戦メッセージを伝えたかったんじゃないのかなと思う。

でも、「一人を殺せば犯罪者だけど、百万人を殺せば英雄だ」というセリフは、明らかに戦争批判=国家批判で、それが一因となって彼はアメリカから追放されることになってしまったわけですね。

最近、小林製薬のサプリメントのことがニュースになっているけど、サプリメントを飲んで数名が亡くなっただけでも、これほどの大騒ぎになるのに、コロナワクチンを受けて数千人が亡くなっていることは、ちっともニュースにもならない。それは、ワクチン接種が戦争と同じ国家事業だったからなんだろうなあと思いました。