全国おにぎり協会

美少女戦士セーラームーンRの全国おにぎり協会のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

イクニワールドとしておすすめに出てきたので鑑賞。脚本は別の人だけれど、監督の影響はどのくらいだろうか。とてもイクニだった…。

花がうさぎ・衛・フィオレの3人で循環。生きるためのエネルギーがそれぞれに回っていく。フィオレ→衛→うさぎの花とその蜜の受け渡しは、罪のお返しでもあるような(ツミ⇔ミツ)。後の作品で履修した。
キスは好き(愛)のお返し。全滅になりかけたところを命と引き換えに救ったから、無償の愛の見返りとして、物語冒頭では得られなかったキスを得られた。(だって、「蜜をあげて」と言われたのに、キスする必要は本当はないような気がするもの。あれはご褒美でもあるのかなと思う)

そしてフィオレかわいい。愛が重くて、「世界のため」とか全然言わなくて、行動原理が全部衛くんベースでかわいい。衛がフィオレに薔薇の花を投げつけていなければ、みんな死んでいたのである。ナイスプレーである。大好きな人に薔薇を投げつけられたショックで倒れてしまうし、キセニアの洗脳が簡単に解けるの強い。
フィオレがタキシード仮面=衛を一発で見抜いたのも愛が重くてかわいいと思う。うさぎは気づくのに時間がかかったのに。

今回の敵は美しくて歪で怖かった。上半身は美しい女性なのに下半身は蜘蛛のような足だったり、洗脳したり、増殖したり、地面から腕がたくさん生えてきてそれを「花」と表現していたり、装備が腕だったり。幼女向け作品の敵キャラとしては怖すぎる。

幼少期の衛ボイスは緒方恵美さんなんだね。後のシンジくんとミサトさんペア。
うさぎは普段とても子どもっぽく喋るのに、たまにとても母性たっぷりな声を出す。ちびうさ「うさぎはみんなのママだもん」と。そう、無償の愛を捧げる母だった。60分間が濃かった。