うにたべたい

怪獣大戦争のうにたべたいのレビュー・感想・評価

怪獣大戦争(1965年製作の映画)
3.5
ゴジラというより人間のドラマがメインとなっている作品です。
本作に登場する3体の怪獣(ゴジラ・ラドン・キングギドラ)は今回は端役というか、交渉のためのダシ、あるいは兵器の代わりとして登場します。
また、過去作でも人間臭い場面が度々登場しましたが、本編では完全に道化役として扱われていたのも特徴です。

木製の新衛星Xの調査中、キングギドラによって地下生活を強いられているX星人と出会う。
X星人は地球人より高度な技術力を有しており、癌の特効薬と引き換えに、キングギドラを倒すため、地球のゴジラとラドンを借りたいと申し出るという話。

地球最大の決戦でモスラに説得されてタッグを組んだゴジラとラドンが、今回仲良くなっているのは微笑ましいと感じました。
当時はやっていたシェーをゴジラが結構しつこくするシーンがあったり、ゴジラとラドンが仲良くひっくり返ったり、ちょっとふざけ過ぎなんじゃないかと思うシーンもありますが、個人的には面白いし、良いと思います。

ただ、人間ドラマが中心のゴジラになっており、ゴジラの活躍が少なく、新怪獣も出ません。
また、人間ドラマの方も、周りがみんな登場人物のグレンのような軽口を叩きながら行動するキャラクターならば楽しめたと思いますが、今ひとつ退屈なできになっていたと思います。
グレンと波川がいちゃつくシーンばかりが頭に残りました。
いっそグレンを主役に据えて、恋愛ものにしちゃっても良かったほうが面白いのではと思いました。
それはそれで反発がありそうですが。