このレビューはネタバレを含みます
2012年9月に岐阜ロイヤル劇場で鑑賞。
冒頭、「大映スコープ」の、横長画面いっぱいに、ガメラが現れたあたりで泣きそうになりましたねぇ。
お話は、昭和のガメラシリーズでは、唯一と言っていい「大人な」内容。
もう、欲にかられた人間同士の争いが、まあ、醜いことこの上ない。。。そんな悪人が、バルゴンに食われちゃうあたり、ストーリー的には万事休すな場面ではありますが、実にスッキリします。
でもまあ、そんな内容は、怪獣映画好きには、特にどうと言うこともなく、なんたって、大怪獣が大きなスクリーンいっぱいに暴れ回るシーンが観られるのが、一番の見どころです。
大阪城をバックにして、右からガメラ、左からバルゴン。
横長画面に、四つ足怪獣二頭が向き合うシーン、ゾクゾクしますねぇ。
これほど、シネマスコープ画面を有効に使ったシーンは無いのではないかってくらい素晴らしい!
あとはですねぇ。
あの、バルゴンが誕生して、姿を見せないまま海の中を進んで、埠頭の倉庫の裏側に回って、その向こうから、ドーン!と出て来る登場シーン!
このシーンは、もう、圧巻です!
そして、「おお!」って思ったシーンとしては。
バルゴンが、空飛ぶガメラを追って?ふいに立ち上がるシーン。
これ、画面が俯瞰(ガメラ目線?)になってて、画面のこっち側に向かって、ぐぁっと立ち上がって来るので、思わず「おお!」ってなりましたねぇ。
あれ、今どきの3D映像とかで飛び出して来たら、かなり凄いシーンになるんじゃないでしょうか??
それから、今さらですけど、バルゴンとかガメラが、て言うか、特にバルゴンが、着ぐるみっぽくないと言うか、質感が、いかにも爬虫類な感じで、最期に湖に沈んで行く彼?が、少し可愛そうになったりします。
そんな感情移入しちゃうくらい生き物っぽい。
ま、そんなこたぁ。。。もう、どうでもいいです。
とにかく、とにかく素敵な映画でした!