たぶ

中国の植物学者の娘たちのたぶのネタバレレビュー・内容・結末

中国の植物学者の娘たち(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

蒸し蒸しの湿度感がすごい。
昆林というのは架空の地名なのかな?
ベトナムロケらしいから、中国というより東南アジアな雰囲気が魅力というべきか。ラストのお坊さんが川岸に等間隔並んでいるシーン、可愛い中華風の東屋近くでの散骨シーンはカッコいい。

植物園という閉鎖的な空間で、口煩くて頑固な親父がいたら、親父vs娘二人の構図になってしまうのは必然かもしれない。
前半は、口煩い親父と脳ミソもマッチョな息子に辟易させられるが、後半の、娘たちの気が強くなってきて親父が弱っていくところは、娘たちのやりたい放題感に反感を覚えてしまう(親父の前ではもうちょっと賢く振る舞えよ!)

エロティックも売りのようで、確かにアン(李小冉)のスレンダーながら張りのある後ろ姿は絵になる。
ただストーリー的にお互いの肉体を求め会うことが強調されてしまう感じがして、コイツら若い肉体を求めあってるだけで、年齢重ねたらもう続かないなと想像してしまう、なのでもっと心を通わせて心理面でも惹かれ合う演出も欲しかった。

日本で劇場公開された当時も見たが、結末の二人が死を選んだことは覚えてなかった。息子の嫌な奴感と李小冉が美しかったのはよく覚えてた。
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