どのようにタバコに火をつけるか、というのは映画の見どころの一つだと思う。
「死の谷」では列車に吊るされた死刑囚の死体の足の裏でマッチに火をつけ、「暗黒街の顔役」では反社会的な主人公が警官のバッジでマッチをする(それでこれのオマージュがエブエブに出てくる)、「七人の無頼漢」では自分が撃ち殺した相手の咥えタバコの火種で自分のタバコに火をつける。「犯罪河岸」では犯罪の証拠となるメモを、刑事がただのクズ紙と勘違いして、それに暖炉の火を写し、タバコに火をつける。
あとなんの映画だったか忘れたが、ランプの火にマッチを近づけて燃やし、その火でタバコをつけるというのもあった。
本作では、拷問に使う前のガスバーナーでタバコに火をつける。
めっちゃいい。