水のまち

無理心中日本の夏の水のまちのレビュー・感想・評価

無理心中日本の夏(1967年製作の映画)
3.7
殺される事で存在意義を見出そうとする男と、冒頭から下着を脱ぎ捨て、生理的に動く紅一点、ネジの外れたネジ子。不一致な二人と、組の出入の為に集まった一本独鈷な殺し屋達との距離がジリジリと近づく深い夜。

セックスの誘いに乗らない雄々しい会話劇に、血も尿も同じ液体か、と思わされるほどの得体の知れない物で空虚を埋められる混沌さ。

ラストの展開と田村正和の猟奇的な黒目にも面喰らう。
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