島ぽん

3時10分、決断のときの島ぽんのレビュー・感想・評価

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
3.9
主人公2人がただただ格好良いザ・西部劇。

人殺しの悪党でありながらどこか魅力的なベンと、戦争で片足を失い、貧しい暮らしながらも誇りを失わないダン。悪党の中にある良心と、善人の中にある悪への誘惑が対比的に描かれていて、どちらの男も魅力が溢れすぎて肩入れしてしまう。

一方、西部劇としての追跡や銃撃シーンも見事な出来栄え。敵も味方も弾が中々当たらなかったり、当たりどころが悪かったりと、あえて綺麗すぎないことがリアリティを生み、泥臭さが伝わってくる。

西部劇といえば早撃ちだが、むやみに見せることなく、ここぞ!という時までしっかり温存してくれるカタルシスに満ちた展開もたまらない。

元となった映画は未鑑賞だが、これはぜひ観るべき一作。
島ぽん

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