真鍋新一

片目の巨人の真鍋新一のレビュー・感想・評価

片目の巨人(1961年製作の映画)
2.4
序盤、史劇スペクタクルを謳うだけあって大規模な焼き討ち場面があったり、通りすがりのスーパー力持ちが通りすがりのライオンとガチの取っ組み合いをしてけっこうビックリさせられたが、それからの話が平凡。アホみたいにデカい岩を持ち上げる主人公の逆三角形な肉体美も一見の価値ありなんだがどうにもテンポが悪い。

悪い女王様も失敗した部下を刺し殺したりする、なかなか個性的なキャラなのに、スーパー力持ちに助けられてからは何事もなかったかのようにヒロイン面して話の中心に居座るので参った。

おまけにタイトルにある片目の巨人も最初と最後にしか出てこない。ちょっとデカい役者を遠近法と部分的な合成で大きく見せていた、その縮尺感がなかなかよかったのだが、時すでに遅し。
真鍋新一

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