浜一

時をかける少女の浜一のレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
4.0
★スクリーンからラベンダーの薫り立つような作品。
★当時の映画はスピルバーグブランド全盛期。この映画の特殊効果で見られるコマ撮りはちゃちに見えて「こんな映画しか邦画は撮れない」と馬鹿にしていた若い頃の自分。大人になって観返してその芳しい薫りに初めて気づいた。
★日本的な尾道の佇まい。台詞棒読みなれど初々しい存在感を放つ原田知世。雛飾り。路地に響く下駄の音。作品のテーマと雰囲気が見事にマッチした日本ならではのファンタジー。
★素晴らしさに気づいて、尾道を訪ねたのがもう20数年前。また旅してみたくなった。
浜一

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