菅藤浩三

時をかける少女の菅藤浩三のレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
3.5
原田知世のデビュー作、原田知世の台詞はものの見事に学芸会です。ただ技術なんぞものともしない、時代をこえた清純さ。1983年の作品ですが、いまでも不変に通用する色気を備えるまえのルックス。尾道三部作の真ん中だそうですが、たしかに醤油問屋のお坊ちゃんだったり、尾道の景色が意識的に活かされてます。とにかく2時間丸ごと少女の原田知世に尽きる作品。演技力では尾美としのりが実に自然に高校生してます、高柳良一はむしろ原田知世が妙に浮くことがないように棒読みするよう大林宣彦に演技指導されたそうですね。後半の土曜日の実験室に戻る際の特撮というかCGというか独特のカット割りが80年代ぽくて非常に印象的。音楽監督は松任谷正隆、実にアイドル映画にマッチしてます。そして映画の予告編よりも秀逸な、映画史に残るエンドロール
菅藤浩三

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