逃げるし恥だし役立たず

グッドナイト&グッドラックの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

3.0
1950年代のマッカーシー上院議員によるレッドパージ(赤狩り)へ抗議するマスメディアの物語。モノトーン映像、絶妙のアングル、ジャズの歌声(ダイアン・リーヴス)やブラウン管の中の報道や煙草の煙等の計算されたアートワークなどスタイリッシュな演出。シリアスな題材から的確な演技をする出演者達。ジョージ・クルーニーの好演。ドラマの充実感を93分で収めたのは見事。だが残念ながら史実を忠実に再現しているためドキュメンタリーになってしまう。当方には評価が難しい。
彼らが命を賭して守り続けたマスメディアも商業主義に落ちてしまう結果となる虚脱感でラストを締める。