それなりの終わり。
ジョニーのクリストファー・ウォーケンの寒々しくも孤独な感じが全編を覆い、その雰囲気はなかなか良かった。
ボディホラー的な所はなく、むしろ予知能力を持った男ジョニーの苦悩を描いている。
しかし、一つ一つのエピソードが、ブツ切りな所があり、関連がなく、それにはちょっとついて行けなかった。また、スコセッシ監督の「タクシードライバー」のように、もしも本人の思い込みで、暗殺を計画するという、そういう話と考えると、恐ろしく、この筋でいいのかな、とは思った。
でも、それなりの終わりで、区切りはついている。
デヴィッド・クローネンバーグらしさ、というより、スティーヴン・キングの原作の雰囲気が強く出たんだと思う(2023.9.2)。