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マンハッタンの二人の男のDのレビュー・感想・評価

マンハッタンの二人の男(1958年製作の映画)
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前作「賭博師ボブ」から舞台をパリからニューヨークへ移し、フィルムノワールから探偵バディものへと変換されたものの、フィルムノワールな雰囲気を纏いつつ、コミカルな作風は、ボブの姉妹編的作品と位置付けられる。

以降メルヴィルは、拡大路線に舵を取り、ベルモンド、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチェラら有名俳優が出演する作品を手掛け一時代を築く。

その初期作品のラストを飾るのは、「勝手にしやがれ」にも影響を与えたとされる、即興ロケ、低予算映画といった当時としては先鋭的な試みがみられる作品だ。

メルヴィル自身が監督・脚本はもちろんのこと、主演・撮影までを務めるなど本作でしかみられない魅力が詰まっている。

モノクロながらニューヨークの風景は美しく、全編を彩るジャズ音との相性は最高で、大人の色気たっぷりに描かれている。

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