彦次郎

悪魔の墓場の彦次郎のレビュー・感想・評価

悪魔の墓場(1974年製作の映画)
3.5
害虫駆除対策で超音波装置を使ったら死人がゾンビになって人を襲い始めてきたというホラー。ジャンルはホラーですが反警察の精神が強い作品です。
グロ描写もあるゾンビ映画ですが寧ろ主人公ジョージの不運さの方が遥かに気になりました。というのも普通にバイクで旅行中にガソリンスタンドで女の運転するミニバンに当てられてバイクは故障。友人との約束があるのに女は姉(ヤク中)に会うと譲らずに同行。行った先でゾンビによる殺人事件の容疑者にされる…。普通の人間なら怒りのため血管が切れそうですが道連れの女も無下にせずに奔走する姿には感動すら覚えます。
創作系でありがちですが警察が全くの無理解で中でもジョージに嫌疑をかけてくる刑事の横暴さと不愉快さは登場してくるゾンビを遥かに凌駕しています。まあジョージの方も証拠を持っていったりしているし常識的には刑事の方が正しいのですが…。ともかくラストでキチンと視聴者の期待に応えてくれて大満足!
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