せーや

魔術師のせーやのレビュー・感想・評価

魔術師(1958年製作の映画)
3.5
あの警察署長はひでぇ顔だなあ。
完全に犯罪者の顔だよ。

旅の魔術師フォーグラーの一座は
森の中でアル中の元役者に出会う。
彼のことが気になったフォーグラーは
彼を車内へと連れ込むが…。

ベルイマンの初期作品。
嘘、偽り、不条理、科学などをテーマに
魔術と科学者、権威の対立を描いていく。

まるで理解したかのようなレビューの始め方ですが
ベルイマンの意図しているところは殆ど理解できませんでした。

話自体はとてもシンプルです。
魔術師と名乗るフォーグラーが
魔術などインチキだという領事・科学者・警察署長に
ショーを披露しなければならない、という話。

あきらかにインチキくさい魔術師なんですよね。
どっかのヴァンパイアみたいな雰囲気をかもしだして。
しかも旅の一座もうさんくさい。
あきらかに女にしか見えない青年助手、
自分は200歳だとかいうおばあちゃん、
アホまるだしの司会進行のオヤジ、
頼りない馬車の運転手。

対して領事一同もウザったい。
全然しゃべらない領事、
どっかで見たような顔の科学者、
そしてひでぇ顔のブタ…じゃない警察署長。

まあ、魔術がインチキか本物かの
すったもんだを見てるだけで楽しいっちゃ楽しいけど
なにが言いたいんだろう。と考えてしまう。

他の監督だったら普通の映画なんだろうけど
ベルイマンだからねぇ。
何だ?これは何を意味するんだ?と悩んでしまう。
早朝に見るべき映画ではないですね(笑)。

魔術はモノホン(古い)か?インチキか?
あなたはどっちだと思いますか?
信じるか信じないかは、あなた次第です。
せーや

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