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リアリズムの宿のhoshのレビュー・感想・評価

リアリズムの宿(2003年製作の映画)
3.7
インディ映画制作者の坪井と木下。共通の知人の五度寝から2人の気まずい旅が始まる。そこに謎の女も加わり…というお話。山下敦弘監督作品。

山下作品を観るのはドラマ含めると4本目。相変わらずドライでもウェットでもない絶妙な力加減で人の機微を描いていて好みだった。微温の多幸感というか。特に寝床のシーンの「この関係性、今だけ感」が良かった。そうそうこの感じ。

画も抜群に冴えてる。鬱々とした曇天とノスタルジーくすぐる温泉街。バス停や浜辺のシーンに顕著な度肝抜く構図と長回し。Jホラー味すらある
森田屋の場面。センス…くるりの音楽も最高。

あと山下監督、初期から女優を撮るのが上手すぎる。尾野真千子の可愛さと華たるや。魅力的すぎていなくなってからが寂しいくらいだった。
『奇奇怪怪明解辞典』『日本ボロ宿紀行』
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
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