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殴り込み戦闘機隊のmhのレビュー・感想・評価

殴り込み戦闘機隊(1956年製作の映画)
5.0
両足のないイギリス空軍のエースパイロット――ダグラス・ベイダーの半生記。
入隊から頭角を現して事故に合う。
リハビリのくだりを丁寧にやってるのが印象的。このあたり原題である「Reach for the Sky(空に手をのばす)」にかかっている。話の肝は、「足を失ってもなお空を飛ぶことを望む」なので、たいへん理にかなっているなぁと思ったら、監督さんはのちに007シリーズや「暁の七人」を手掛けるひとだった。このころからすごいんだね。
現場復帰をあきらめないからの英独開戦。ダンケルク撤退戦、バトル・オブ・ブリテンとトントン拍子に進んでいく気持ちよさは、序盤のスローテンポあってこそだと思った。
なかでも、ならずもの集団(後回しにされて不貞腐れていたカナダ空軍の志願兵)をまとめ上げるくだりをさらっと片付けるのが、とてもいいね。
捕虜時代の話も良かった。コルディッツ城にある捕虜収容所で終戦を迎える。
奥さんのいうことをまったく聞かないあたりに、ハリウッドが大好きな奇人変人伝の香りも漂うんだけど、これはイギリス映画でそのイギリスでかなりのヒット作となったとのこと。どーりでね。面白いもんね、これ。
「規則は愚者を服従させ賢者を導く」という引用があった。元はどんな成句なんだろうか。
どういうわけか全然、見られないけど、めちゃ面白かったです。
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