主人公の「滝連太郎」は大学で歴史を研究していて、山形県湯殿山麓の即身仏を発掘しようとしている。そのための資金提供を地元出身の資産家に依頼すると、奇怪な脅迫文が送られてきて…
冒頭の江戸時代の怪しげな雰囲気とか、字幕が欲しくなるような東北弁とか、雪景色もよかったし、ヒロインの仙道敦子さんはすごくキュートだった。ストーリーはちょっと詰め込みすぎでテンポがあまりよくなかったと思う。あと即身仏が脇役で終わってしまって残念だった。
~ネタバレ~
ざっくり整理すると、江戸時代、飢饉の時に信者獲得のため罪のない僧侶を殺して即身仏に仕立てたお寺があった。同じ村で太平洋戦争中にもひどい事件が起きた。昭和になって、戦時中の事件の被害者の血縁者である14歳の少女が復讐をやり遂げた。
筋は結構面白そうなのに、見せ方がいまいちだったと思う。主人公クセ強すぎで共感しづらいし、殺人方法も現実離れしてて、この手のお話の中でしか成功しないだろうなっていう、お約束感みたいなのが、今となっては物足りなかった。