ひれんじゃく

オテサーネク 妄想の子供のひれんじゃくのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
4.0
パンチのあるポスターに釣られてみたらあまりのダークさに腰を抜かした。マジ???????子供に恵まれない夫婦が、それと見立てて可愛がった無機物に命が宿る系童話って実現するとこんな感じになってしまうんだなあ………………なんてこった…………

最初の「子供が欲しすぎるあまり道の物売りが赤ちゃんを売り捌いている幻覚を見る主人公」の時点から既に衝撃波がすごいし、ところどころに挟まる悪意しかない食事シーンも後々の展開を考えるとなるほどなあとひどく納得してしまう。あんな不味そうな食事、そうそう映画ではお目にかかれない。絵で黙らせてくる感。真正面から画面を見据えてくる登場人物たち、正方形に近い狭苦しい画面、汚い色使い、急に挟まるドアップなどどのシーンも不自然さの塊で酷く居心地が悪かった。テーマ的にはピッタリだけど。

どいつもこいつも頭のネジがぶっ飛んでて特に母親はなんであの子を可愛がろうとするのかわからない。運命を知ってる女の子はまだしも。やっとできた子供だからってのはわかるけど。なんやかんやあって偽の妊娠からの出産!!!!入院(嘘)!!!!!からしばらくぶりに別荘に行ったとき赤さんの鳴き声が聞こえて絶望した。あそこが登場人物とシンクロできた唯一のシーン。おもわずオイオイマジかってデカい声出してしまった。そこからもずっとおいおいマジかの連続で良作だった。とにかくペドフィリアクソジジイの末路に乾杯。そうこなくちゃあな!!!!!!!!!
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