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オテサーネク 妄想の子供のヘッギーのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
3.8
 日本にも垢で作った人形に命が宿る「ちからたろう」なんて頭のおかしい昔話があるけど、これはヤバい。チェコの童話怖すぎる。ちからたろうは死人とか出ないから。

 初めは段々おかしくなっていく奥さんが怖かったけど、一番恐ろしいの隣に住むあの女の子だ。アマプラの目玉焼きを舐めるサムネからして不気味だもの。

 冒頭でホラーク夫人から貰ったチョコを「病気がうつる」と捨てたり不妊症の事を馬鹿にしたりするくせに、きょうだいが欲しかったと泣いたり、学校で仲間はずれにされてるようなシーンがあって寂しそうだったり…子供らしさと子憎たらしさとサイコパスさが合わさったなんとも言えないキャラである。

 あとはホラーク夫婦。こんな事ツッコむのは野暮だけど、互いの両親とか少しでも相談できる相手はいなかったのか。
大きな秘密を隠し通したいのならもう少し周囲に自然に振る舞ったらどうなんだ。てゆうか、おせっかい過ぎる隣人一家と強そうな管理人老婆とロリコンペド爺が住んでるアパートなんて嫌すぎる。

 ストップモーションだとこんなに不気味に撮れるのかとただただ感心した。
美味しくなさそうな食事も不快感MAXで良い。
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