好き!これは私の中で名作になりそう。めちゃくちゃ気持ち悪い!不妊に苦しむ夫婦。特に妻の方が精神的にしんどくなってしまい、木を赤ちゃんだと思い込みお風呂に入れたり服を着せたりミルクを飲ませたり異常な行動を取っていく。
旦那も、こんなことおかしいと思いつつ妻の精神安定のために付き合ってあげるのだが、やがて木から赤子の泣き声が聞こえたり実際に動き出したり。。。
その動かし方がストップモーションを使っていて木の動きが超絶気持ち悪い。
でもそれが魅力的。もう1人魅力的な人物はお隣に住む女の子。
この子が子供らしくない発言や憎たらしい行動をどんどんしていくガールなのだが、後半めちゃくちゃ光ってた。魅了されました。
元ネタとしてはチェコの民話「オテサーネク」というもので、同じように木を人間に見立てて育てたら本当に動き出して人間を食べるモンスターとなるというものだった。
この作品でも最初、ミルクだけだと満腹しないと泣きわめき自宅の猫を食べてしまう。
食べた後の残骸が、、、猫の骨に肉片がこびりついていて、あぁー猫が食べられたとわかる映像。
猫だけにとどまるはずはないのだが、どうなっていくのか。
そしてこの監督ならではらしいが、食事のシーンがどれも気持ち悪い。美味しそうに見えない。食べ物、食べ方。性的なメタファーがあるらしいが舌をペロペロして食べてたり、ぐちゃぐちゃねちゃねちゃと音を立てて食べていたりと、なんと下品な食べ方。
オチは素直な方にハマったオチではあったが、全体を通して気持ち悪さが快感でした。
好きな作品ですね。