ひとみ

オテサーネク 妄想の子供のひとみのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
3.8
不妊に悩む…というか最早ノイローゼ状態の夫婦が、人の形をした「木」を我が子のように育てる話。

父親は「そんなものはただの木だ」というスタンスで、母親の方が「大切な私の赤ちゃん」といった感じで進みます。

ストーリーも良いですが、途中ではさむアニメーション?もすごく良いです。
作品の妖しさを増してくれます。

ここから映画の紹介文に書いてある程度のネタバレです↓







狂った妻の快演と、旦那さんの疲弊具合を観ているのが辛かった。
途中から木が命を持ち動き出すのですが、そういったファンタジー要素がなければ、辛過ぎて観ていられなかったと思う。

不妊からの妻ぶっこわれパートが鬼辛い。
木を抱いて目かっぴらいて「アナタ、タオルを取って」という妻と、もう限界なのが目に見えてわかる涙目の旦那。
本当辛い…心壊れる。

ああいった部分だけを描いた作品があるとすれば、最恐のホラーかもしれないです。
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