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彼岸花のsunflowerのレビュー・感想・評価

彼岸花(1958年製作の映画)
4.1
先日大量に纏めてレンタルしてきたDVDの内の1枚。

小津作品というだけでもう、期待値は最大レベル🏆

あぁぁ、やっぱり良かったです✨

安定の、大好きな小津ワールド❤️

物凄い大事件やセンセーショナルな何かが巻き起こる訳ではなく、淡々と、切々と、少しずつ心に響いてくるような。

この時代特有の、家族への思いの表現の仕方や家族の在り方。

今ならコンプラ的に秒でアウトだよね、、というようなシーンもちょいちょいありますが、それも含めての、この時代の有り様(ありよう)なのですよね。

「えっ、何が面白いの⁈」というようなことでみんなでゲラゲラ笑っていたり、お付き合いしている人がいるかいないかをいちいち父親に報告しなくちゃいけなかったり(報告しなくちゃいけないというよりは、報告しないと自分の好きな人とも結婚させてもらえない😅)。

どんなに不器用な表現方法でも、根底には、娘への隠し切れない愛情が流れているのがよく伝わってくる。

知らない時代なのに、何故だか心に染み渡ってくるような郷愁。

そう。これこそが小津ワールドなのですよね💖

現代とは異なる有り様を、こういう作品を通して私達は知るのだな〜と、あらためて実感。

小津安二郎さんの温かな視線を通して観る舞台のような作品でした😌✨
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