ぱりぱり

彼岸花のぱりぱりのレビュー・感想・評価

彼岸花(1958年製作の映画)
4.0
自分ばっかり正しいと思ってるっていうのは多かれ少なかれきっとみんな同じだけど(私も絶対そう)、それにしても佐分利信演じる平山はあんまりそれが分かりやすいからおもしろい
でも不思議なことに佐分利信がプンスカしてても、そこまで嫌な感じはしないんだよね〜なんでだろ
本人もどこかで自分が折れるべきだって分かっているんだけど、気持ちが静まらなくてぷりぷりしてたのかな

でも、佐分利信があんまり頑固で有馬稲子さん演じるセッちゃんがかなりかわいそうではあるのに、はー父ちゃん仕方ないな〜って微笑ましく(?)不快な気持ちにならずに見ていられるのは、絹代さん演じるお母さんや、女将さん親子のナイスプレーのおかげ
セッちゃんと年が近いであろう私でも、さぶりん父ちゃんの気持ちが分からなくもないもんね、
いくらさぶりん父ちゃんが頑固すぎるからっていって、みんなで責めたてたりせずに(まあ当時の父親に対してそれはできないのだろうけど)、気持ちも分かるけどさ〜って宥める人の存在って大切

私はこの映画の登場人物からはほど遠い人だけど、こういう人たちに囲まれて生きていきたいな〜ってたまに思ってしまう

でもね、お父ちゃん、人間なんて矛盾だらけっていうのは本当にそうだよねって私も思っちゃったよ