kumatora

彼岸花のkumatoraのレビュー・感想・評価

彼岸花(1958年製作の映画)
4.7
カラー小津作品見るのはこれで最後だけど本当に素晴らしかった。一番好きかもしれない。
(原節子と杉村春子いないと少し寂しいけど)
やはりこの頃から家父長制へのアンチテーゼあるいは問題提起の意識があったのだろうかと思わされる。
緩やかながらやがて全てを受け入れていく佐分利信、しみじみ噛み締める田中絹代の表情にどうしても泣かされてしまう。
人間に対する優しい眼差しを感じられるから毎回心揺さぶられてしまうのだろう。
笠智衆の詩吟が聴けたり、昔ツイッターでバズったグラスの配置など見所沢山。「小早川家の秋」でも効果的だったが、ほんのり聴こえる祭囃子の演出とても好きです

結婚式も最後広島で対面するとこもあえて見せないのもいい。めちゃくちゃ見たいが
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