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女の叫びの町蔵のレビュー・感想・評価

女の叫び(1911年製作の映画)
3.7
グリフィスとブランチ・スィート1911年〉
ヴァイオリン演奏;安田つぐみ

1911年はグリフィスが監督となって3年目です。
すでに膨大な数の作品を監督しましたが
1911年には見事なクロスカッティングをみせた「女の叫び」があります。これは映画の教科書にも出てきますね
翌年の「彼女と少女の信頼」(次回上映)はその発展形です。

■メアリー・ピックフォードが〈バイオグラフ社〉を移籍したため、1912年のリリアン・ギッシュのデビューまでの間に新たなヒロインとなったのがブランチ・スィートであった。それまで俳優が前面に出ることが無かったが、他社ではメアリーをはじめスターの名前を前に出すようになる。作品重視のグリフィスもやがてより俳優の魅力を引き出すように、11年以後はバスト・ショットなどあきらかに俳優にカメラを近づけるようになる。

01.****************************
「女の叫び」
Lone Dale Operator 1911/U.S.A./16コマ/17min
監督:D・W・グリフィス 
脚本:マック・セネット
撮影:G・W・ビッツァー
出演:ブランチ・スウィート(娘)、
  ジョージ・ニコルズ(父)、
  フランシス・J・グランドン(機関士)
  ジョゼフ・グレイビル、デル・ヘンダーソン
●ローンデール駅の鉄道電信技師の娘は体調不良の父の代役で電信係を務めるが、列車が給料泥棒に襲われ…。
■電信を使うことで大胆なクロスカッティングを効果的に使ったことでも知られる列車アクション。
(撮影:カリフィルニア州イングルウッド 公開: 1911.3.21)
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