カズザク17

黄泉がえりのカズザク17のレビュー・感想・評価

黄泉がえり(2002年製作の映画)
4.0
大切な人が亡くなったら、黄泉がえって欲しいと思う。自分の前に、姿を現して欲しいと思う。人であれば、誰もが抱く感情なのだと思う。その黄泉がえりが一時的なもので、また自分の前ら姿を消す事がわかっていたら…悲しみ・切なさ・辛さが増えるだけ?黄泉がえりを望むのだろうか?って考えてしまう。その答えが、1分1秒であっても、大切な人と心が通じあっていたい…なんだと思う。
黄泉がえって欲しいという強い思い=会いたいという強い思いと同じである。亡くなっていた事は知らなくても、会いたいという思いがあったからこそ、黄泉がえっていて、お互いが黄泉がえりとは知らずに再会できていた…黄泉がえった方にも、死の直前に会いたいという強い思いが芽生えたのだと思う(信じたい)。
最後の別れは、触れる事も出来ず…ではあるが、正直な思いを伝える事ができた事、相手の思いも確認する事ができた事が、せめてもの救い…。