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愛と死
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『愛と死』に投稿された感想・評価

デニロ

デニロの感想・評価

3.5
1971年製作公開。原作武者小路実篤。脚色山田太一。監督中村登。芳紀25歳、超ミニスカート、テニスウェア姿の栗原小巻がかわいいあんよでぴょんぴょん飛び跳ねてます。

実は、というほどの事でもないけれど、本作を10代の終わりだと思うのだけれど深夜のテレビ放映で観ている。90分の枠なので10分以上カットされていたのだろうと思う。それでも記憶に残っているのは栗原小巻の美しさだったのだろうか。それとも栗原小巻の死にざまがあっけなかったからだろうか。

さて、新克利のアップに接するや否や、大谷翔平のお目めとそっくりじゃないかと奇妙な感じにとらわれる。そんな大谷翔平の目が、恋人栗原小巻のガードが堅いと悩める長髪の親友横内正に、さっさとどっかに連れ出してヤッちゃえよ、と栗原小巻を手籠めにして既成事実にしてしまえと唆すのです。男の子なら分かると思うけれど、本当に好きになってしまった女子とはなかなかそういう風にからだが向かないのですよ。頭の中のせめぎ合いが身体を制御してしまうのか。そもそもそんなことをしちゃあいけないという聖性を女子に持ってしまっているのか。それは分からない。いつしかそんな女子の聖性が崩れていくのは、それは時計の文字盤が擦り切れて行くようなもので、その時こそが男が男になるときなのだろう。はて、女子はいつでもOKなのでしょうか。

そんな話ではない。

いまや大谷翔平も友情と打算の二重構造に苦しめられているのですが、本作の原作者武者小路実篤が描く「友情」が、2対1の男と女のあり様をして以て砂糖菓子の様に落ちこぼれて行くのです。

新克利/大宮と横内正/野島は高校時代からの友人。大宮は秋田/角館の旧家の息子で、いい大学に進学するなら高校から東京に行け、ということで東京の親戚の家に下宿していたとのこと。野島はよく分からないけど、おしゃべりな母さん/野村昭子と暮らしている。大宮は水産試験場に勤務していて、久しぶりに四国の試験場から横浜に戻って来る。野島はCMディレクターとしていくつも受賞するなどの活躍をしている。野島は、栗原小巻/夏子と付き合っていてふたりは毎週日曜日にはテニスクラブで逢瀬を重ねている。そのテニスクラブに野島は大宮を誘い、夏子を紹介したのです。親友なら心配なかろう、と。でも、親友は大丈夫でも、女ごころは分かりません。

夏子は、一代で財を成した芦田伸介のひとり娘。大学を卒業後製薬会社に入るも、会社から週三日大学院の講座を取り勉強しなさいと命じられている。そこはかとなく高慢な感じが出てしまっている。誕生会に友人を自宅に集めてパーティなんかを開いていて、そんなところは場違いでわたしはとても行けません。大宮もそう感じているのだが、誘われれば出向いてしまいます。徐々に接近遭遇していくのです。そんな頃先述の通り、野島は夏子との関係がままならぬと大宮に打ち明けていたのです。

夏子が何で大宮に興味を持ったのか分かりませんが、好きになったら一途です。
/あなたと逢った その日から/恋の奴隷に なりました/あなたの膝に からみつく/小犬のように/だからいつも そばにおいてね/邪魔しないから/悪い時は どうぞぶってね/(恋の奴隷/歌詞:なかにし礼)という風に、わたし変わったの、なんて言うのです。
野島さんとは何にもなかったわ、と大宮に告げる。何で僕にそんなことを言うんです、僕は親友の恋人に懸想するような男じゃない。野島はあまりにも夏子を好きになりすぎてしまって何もできなくなってしまった。神聖にして侵すべからず。が、大宮は違う。夏子の振る舞いを見て聖性など端から信じていない。だからこそどこかに連れ出してヤッてしまえ、と言えるのです。夏子は、野島に物足りなさを感じたのはそこではなかったのか。/知らなかったの 愛したら/男のひとって 強いのね/いきなりくちづけ された夜/わたしは蜜に なりました/(知らなかったの/歌詞:山口あかり)
夏子は、エロスの甘き香りを体感したかったのではなかろうか。

というような話でもなかったような気もするけれど。

とにかく夏子は大宮とも結ばれることなく製薬会社の実験室で爆死してしまいます。やっぱりこの爆死が今回も強烈に残ります。夏子の遺影が野島が撮ったものであるというのが性への未練のような感じがしたのは、わたしの心得違いだろうか。

神保町シアター 映画で辿る――山田太一と木下惠介 ――テレビドラマ草創期を支えた師弟二人 にて
自宅の豪邸でサイケ?プログレ?かかってイケてる誕生パーティやってる栗原小巻。自宅の仮通夜で死について芦田伸介にいきなり語らせる。塩狩峠も中村登だったな。脚本山田太一なんだけど、離れて暮らす間の手紙のやりとりをお互いにナレーションさせるのは「ありふれた奇跡」にもあったな。メールのやつで。太一先生ドラマでよくみるやつ。八戸、種差海岸、奥入瀬
#44 山田太一木下恵介師弟大会
原作に引っ張られすぎだと思う。
武者小路作品の精神は、すでに1970年には、ストレートには通じなくなっていたのではないか。
そのまま描き過ぎでは。
全編が栗原小巻ファッションショーで、その点はなかなか良かった。
芦田伸介や伴淳が出てくると、とたんに画面が締まるのは、さすがだった。