花とみつばち

誰のために愛するかの花とみつばちのレビュー・感想・評価

誰のために愛するか(1971年製作の映画)
4.5
脚本が鎌田敏夫なんだ。
内容が説明も少なく、はっきりとしない内容だけれど、こんな出演者の心が判然としないこの作品、結構大好きです。
酒井和歌子が演じるトモコ。若く潔癖で真面目。呑み屋を営む母親から、若い娘がそんなじゃ可笑しいって言われる。
恋人らしき男性が現れて、結婚を決断するが、幼なじみの男性ケイスケを実はずっと意識していた。ケイスケはきっとトモコにとって始めて異性を意識し、それだけじゃなく性を感じたりした相手。
やはり心が嘘を付けず結ばれる二人。
ケイスケを演じる加山雄三。珍しくなのか?男らしく無い役。
夫婦関係が上手くいっていないような…他にも恋人らしき相手がいるような…
そしてトモコに付きまとう、檸檬の青年。
雪の福島での儚く淋しい思い、豆を撒き散らし泣き叫ぶトモコ。
人を愛する事は、辛く切なく苦しい。
そんな内容だった。
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