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ブラッド・シンプルのmfgのネタバレレビュー・内容・結末

ブラッド・シンプル(1984年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます






“人生に不満は付き物だ”“トラブルは必ず起きる”(→“そんな時は誰かに相談するといい 相手は急いで逃げるだろう”…笑)/ソ連の共産主義体制への批判⇔テキサスの人間は皆自力で解決しようとする(自助努力…?自我力…?)/

“(夫にもらったパールグリップの銃(←重要!)で)夫を撃ってしまいそう”/夫はどこが変で精神的に病んでる感じ(→“おかしいのはわたしの方かしら?”)/夫の店で働く間男(離婚もしていない今はマズいと判断しつつ…途中で見えたモーテルの看板とか“どうしたい?”との問いに“あなたは?”と問い返す人妻の誘惑とか…)/(女は気付かないふりしてても自分に寄せられる恋心に気付いてるものだし、迷ってるふりしてても心は決まってると思う…)/愛し合った翌朝の夫からの電話/

サービス精神旺盛(…というか自分がニヤニヤしたいだけ…?)な私立探偵(報告だけでなく情事の写真やその様子の話も提供)…余計なお世話の極み…ヘラヘラとふざけた態度もイラッとさせる…/→“古代ギリシャの使者は悪い知らせだと首を落とされた”と遠回しに警告する夫(→あくまでも他人事で 独自の三段論法によりのらりくらりとかわす私立探偵(①:テキサスで首を切り落とせば罪になる ②:自分は使者ではなく私立探偵である ③:相手は白人だったためそれほど悪い知らせじゃない → “悪いほうに考えるな”と楽観的な?励まし)/(…空気の読めなさ 最低な倫理観 道徳観 励まし方… 依頼者である夫が警告と共に叩きつけた報酬金を拾う姿がなんか浅ましいし、捨て台詞もイラッとさせる…)/

ジュークボックス/converseのホワイトのシューズ/火山帯の話(噴火した時に得られるエネルギーはTNT火薬3000万トン分)/“酒をつぎすぎるな”/チャラ従業員の“古い友人”(…10年以上の付き合いと言うが名字も知らない笑)を口説こうとしてもきっぱりバッサリ断られちゃう夫が切ない…/

シェパード(“オーパル”)可愛い…/ビリヤード/3発の銃弾/夫妻の写真を見つめる間男/探し物(=拳銃)を見つけて さぁ出発!/夫からの間男への仕返しを恐れ、店には行かないよう警告する人妻の阻止を聞かず…/

引き続き火山帯の話…笑/アルコール依存症への割引は“いい案だ”…笑/危険を冒してまで 全ての事情を知っている夫のいる店を訪れて2週間分の賃金の請求をする間男…いい根性してるよね笑/→“あの女と寝た代金だと思え”とのことで答えはNO…そりゃそうだ笑/(夫は超堅物…?クソ真面目タイプ…?笑われることを神経質に嫌ってる…?)/間男と妻の間に猜疑心を生むような発言と“今度ここに来たら撃つ”との警告を餞別を与える夫だが…(思惑通り?間男と妻の間に猜疑心が芽生えかける(…誰かを不幸にしてまで得ようとする幸福なんて本当の幸福じゃないし、かえって自身を不幸にするということ…?と思ったけど…)も、やっぱり結びついちゃったり…)/強気な姿勢を見せながらも、死んだように呆けて“地獄に残るよ”と自宅へ帰らず 自身の店のカウンターに居残る夫の姿が哀しい…(間男にカネを渡してはならないことや入店禁止を指示したり(→“どのバカ?”とのチャラ従業員が…笑)、妻に無言電話かけちゃったり…がまたなんか惨めで…)/

逆襲の夫!しかし…(※ちゃんと鍵はかけよう/夫は青姦趣味…?/危機迫る状況における女の強さ…口を塞ぐ夫の右手の人差し指を噛み、金的攻撃!/→ゲロゲロしちゃうし 間男の登場に尻尾巻いて車で逃走しちゃうし…(そんな夫にお供してくれるオーパルが可愛い…)、しかも向かった先は行き止まりだったり…惨めすぎて残念すぎて悲壮感が哀しい…笑)/

再び私立探偵(タバコを大麻だと勘違いして声をかけてきた若い女と今からデート)へ依頼に…:夫の怪我した指への若者連中や私立探偵からのイジリが…(“女のアソコをいじくりすぎた?”とか“誰のケツに指を突っ込んだんだ?”とか…)/面白くもない車の飾りとか面白くもないエピソード(両手を骨折し使えなくなった友達に“奥さんに愛されてることを願うよ ケツをふいてもらう必要があるだろ”)とかで馬鹿笑いの私立探偵…こんなやつに依頼したくなくない…?/依頼されれば 法に触れず報酬もそれなりならやる→(合法とは言えない依頼ならば)報酬がよければ引き受ける/“思い詰めて安易な方法に走るとは”/依頼は妻と間男の殺害(報酬は1万ドル)/焦らす私立探偵だが、“ソ連では日給がわずか50セントだ”とぽつりと語った後に具体的計画(夫をコーパスに釣りに行かせ滞在させてアリバイ作り、依頼遂行後に連絡を入れる)を提案/両者合意の後に一度は車を降りた夫だが、戻ってきて“死体はうまく処理しろよ”と店の裏の焼却炉を使えと示唆…(間男が店に賃金をせびりに来た時に店の裏の焼却炉見てたのは…)/

一人暮らしのための部屋との名目で間男との愛の巣物件を探す人妻(大家さん?が強烈…不法侵入?の浮浪者への罵声 からの、“昨日部屋を絵まで行ったことを忘れてるのよ”とか“昔親類だったの”とかの客である人妻への愛想の良さ 笑)/夫と間男を近づけないよう強く警戒する人妻(夫は旅行中とのことだが…アリバイ工作のためコーパス滞在中…?)/夫の影に怯える人妻による夫について…(夫:自他共に認める几帳面タイプ(“頭の中で常に綿密な計画を立てている”)⇔人妻:感情表現豊かなタイプ/→夫は妻の感情表現の豊かさに不満を抱き精神科病院に通わせたり…しかも妻の正常との診断に医者をクビにしたり…夫自身がまさに精神異常では…?/夫は無口タイプ(→“(間男も無口タイプではあるが…)彼(=夫)の場合はムカつくけど あなた(=間男)が黙ってるのは好きよ”との人妻…そう言うのあるよね…共感…))

私立探偵、人妻と間男の愛の巣へ潜入…!(例の拳銃に3発の銃弾が込められていることを確認し…)/

→報告へ…:アリバイ作りの副産物である釣果の立派な魚/証拠写真(間男と妻の死体…?=偽装)を見てゲロゲロしちゃう夫の繊細さ…/→自身に疑いが掛からぬよう確認した上で夫を殺害しちゃう私立探偵(例の拳銃使用にて…1発目)の曲者っぷり…(…けどおマヌケとしか言いようのないミスの数々も…その杜撰さが自身の身を滅ぼすことに…?(“バカはお前のほうだ”とか言ってるけど…?))/(…とりあえず私立探偵が胸糞悪い…)/

→事情を知らぬ間男、夫の殺害現場へ…:間も悪いし 咄嗟に取ってしまった行動の全てが自身を窮地に追い込んでしまうような選択ばっかだし…(身から出た錆とは言えども…(→とりあえず後ろめたいようなことはしちゃダメってこと!))/火曜日はレディースデー(女性は飲み物がすべて無料)/店の裏の焼却炉をちらと見る間男…(自分らが燃やされていたかもだったのに…なんという皮肉…)/

(床に転がる拳銃を蹴飛ばしちゃって…2発目/夫の死体(…ではないけど…)と人妻に与えられたパールグリップの拳銃を見つけ、見当違いの察しをしちゃったり…/→勘違いから証拠隠滅を謀ったり…(現場の血を拭い、死体と思われた夫を現場から運び出し…)/(→車内に流れる滅亡論的な不吉なラジオ(“木製効果”…宇宙のすべての惑星が一直線に並び大きな被害をもたらす重力が生まれる…?/“主はこう語っています これらの苦難はまもなく人の子が現れるのを我々に気づかせるしるしであると” etc…))/→後部座席の夫を気にしながら車を走らせてきたけど、ついに我慢できなくなって転げるように車外へ…、一瞬目を離した途端に後部座席から消え去る夫…、地を這う夫を轢き殺そうと車をバックさせギアをDに入れるが…、逡巡してスコップを持ち出し…(スコップを地面に引きずる音が…)、スコップを振り上げるもまたも逡巡…、対向車 間男の足首を掴む夫…、その場で轢き殺すこともスコップでトドメを刺すことも諦め生き埋めにしようと穴を掘り…、穴の中に夫を横たえ土をかけていくも最後の力を振り絞って間男に銃を向ける夫だが…パチパチとトリガーを弾く音だけが虚しく響く…、夫から銃を取り上げ 土をかけるスピード↑ スコップでまるで夫を殴り殺すかのように土を埋め立て…、朝を迎えて一服…最高に苦くて不味い煙草なのでは…?/(→事情を何も知らない対向車運転手のすれ違い際の笑顔にてばきゅーんの仕草…)/→公衆電話で人妻へ連絡…“(人妻への)愛してるよ”には色々と複雑な様々な意味がこもっていそう…)/

NEW愛の巣にて…:勘違い すれ違い 猜疑心…(夫の殺害未遂を人妻の仕業であると勘違いし、自分がトドメを刺したと人妻を安心させようとしながらもテンパる間男(今さら上着がないことに気づいたり…)/全くの無実の人妻/無言電話を夫からのものと言う人妻→間男の勘違い 猜疑心は深まり…(絶望的な感じの笑いの間男が因果応報と言えどもやるせない…)/(※ 電話の主は私立探偵))/





チャラ従業員宅の留守電((“ウソつきでもあなたを愛してる”との熱烈な留守電を聞き流すチャラ従業員…人妻と間男の亀裂が入った関係との対比が…)/夫からの留守電())/→間男へ忠告/(→…ん?な間男…)/

→真実への歯車が動き出す…:引っ越しのため荷造り中の間男宅(月桂冠の段ボール…!)に訪れる人妻、間男からの真実の告白/




(死してなお妻の夢に現れて妻の命を救うために忠告をする夫(妻からの愛がないことを知っていながらも…/いつまでも染み出す血痕もまた亡き夫の妻への愛の執念…?)が哀しい…/)









迫られる真実に動き出す私立探偵…:防犯面ちゃんとしよう(施錠 カーテン etc…)/再・危機迫る状況における女の強さ…/
















人間の心情とかその変化とかその複雑さとか…描き方が見事すぎると思う…!/

“BAR NEON BOOTS”











私立探偵の雑さ(ターゲットに割とバレてる雑な追跡/夫殺害現場において煙草の痕跡残しちゃったり…/夫殺害においても心臓がある右胸ではなく左胸を撃ち抜いたり…/夫に証拠として提供した人妻と間男の偽装殺害写真を燃やす私立探偵だったが、“従業員は店に戻る前に手を洗うこと”のポスターに“やられた”&ライターの紛失(夫の店に置き忘れ)に気づき…/)
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