YosinoLee

極道VS不良番長のYosinoLeeのレビュー・感想・評価

極道VS不良番長(1974年製作の映画)
2.7
若干看板に偽りあり。島村組はもう解散して「大日本ホルモン焼き移動レストラン株式会社」(要は屋台)としてカタギだし、清川虹子もいない。梅宮辰夫に至っては巻頭バイクでケガして病院送りの設定、弟の渡瀬恒彦が実質リーダー。1968から始まった両シリーズを締めるのには少し薹が立つ。しかしこの時期の若山先生は脂が乗っており、コミカルからシリアス、アクションまできっちり魅せる。渡瀬とのタイマン勝負でワイクーを踊ったり、仮面ライダーの変身ポーズを取ってみたりとチャーミングな面さえも見せてくれる。途中バイク群対屋台という展開や、出入りに屋台でやってきたり、その屋台に『子連れ狼』の乳母車みたいなギミックがあったりと意表を突く展開があったりする。加えて若山先生と渡瀬のBL要素もあったりして気が抜けない。ラストシーンの二人のイチャイチャぶりでご飯三杯はいける。
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