女は下等な生き物だ、と父親に教え込まれて育った少年が、父親が連れてきた若い後妻にほのかに恋をするおはなし。
若妻ヌンツィアータが愛情深く、美しいのはもちろん、少年アルトゥールも影があるなかなかいい顔をしていた。
白黒映画良いなあ…。

「カモメやイルカじゃなくても、醜いカサゴになってもいいから懐かしい島の海で戯れたい」
という冒頭の一文から引き込まれてしまいます。
カサゴ！


※本日よりアイコンをクリスマスバージョンのエイドリアンにしてお送りいたします♡
厳密に言うとクリスマス前のエイドリアンですが…

とにかく薄情な父親……
生まれた時 母親を亡くした15歳の１人息子を、島にある自宅に置き去りにしていつもいつも旅三昧💧
それなのに息子は滅多に帰らない父が帰ってくるのを今か今かと毎日港に出向いてわくわくしながら待っている。
そしてようやく父が帰ってくるとまるで飼い主を見つけたワンちゃんのように嬉しくて嬉しくてにこにこ笑顔で迎える。
そして２人で走ったり泳いだり…… の様子を見ると、やっぱりこんな父親でも息子はかわいいんだなぁ〜 と思ったのも束の間……💧
泳いでいる時に、父親は腕時計を紛失したらしく焦っていると、息子はすぐ海に飛び込んで必死に水中を探し、やがてくたくたになってくるが、父親は陸の上から素知らぬ表情でその様子をぼんやり見ているだけ💧 そして陸の上に時計があったのを父親がたまたま自分で見つけた。息子はゼーゼーいってるのに「ああ、見つかったから」なんて平然と言って息子に ありがとうも大丈夫か？も言わない💧

そしてまたすぐ しれっと旅に出てしまう…。
そして息子は再び父親が帰ってくるのを楽しみに待っている日々……

次に父親が旅から帰ってきた時、なんと旅先で結婚したらしく、いきなり２人で帰ってきた💧
父は息子に「結婚したから。よろしく〜」程度💧
そのお嫁さんは、息子のほうが歳が近いくらい若い。
そしてまた父親は、しれっと旅に出てしまう💧
今度は、息子だけでなく妻も置き去りに…💧

その女性は、若いのにしっかりした 貞淑な妻で、やはり息子同様、文句も言わずお留守番をする。
２人とも、あんな父親(旦那)が大好きらしい……💧
でもそんな２人を２人きりにしたら、このジャケのようになってしまうのでは？！
と予想しますし、返ってそのほうが２人には幸せなのではとも思うくらいあの父親は人間のクズと言えるでしょう。
もしこれが寅さんみたいな父親だったら例え周りが振り回されても「憎めないんだよな〜」 みたいになるけど、この父親はただただ憎めるキャラ‼︎

息子がかわいそう……そして途中からは お嫁さんもかわいそう……💧

まだまだ憎っくきエピソードが沢山あるのですが……💧
ネタバレになるのでこの辺で終わります💧

映画数珠繋ぎ
前レヴュー【若い娘】の美少女、キイ・ミアスマン出演作と
して、チョイス。

ダミアーノ・ダミアーニ監督による、少年の【ラヴ（成長）
・ストーリー】。

ナポリ湾に浮かぶ小島で暮らす15才の少年アルトゥーロ
(ヴァニ・ド・メグレ)。母は18才で彼を産み、そのまま
死んでしまった。父親のヴィルヘルムはいつも旅に出ていて、
アルトゥーロの面倒は他人が見ていた。
ある日ヴィルヘルムが若く美しい新妻ヌンツィアータ
(キイ・ミアスマン)を連れて島に戻ってくる。まだ17才の
ヌンツィアータは、敬虔なクリスチャンだった。しかし、結婚からわずか2週間で父親は、ヌンツィアータを残し、島を出て行ってしまう。
アルトゥーロと継母の2人だけの生活が始まる。アルトゥーロのことを異性として意識するようになったヌンツィアータ
だったが、そこに父親が戻ってくる…。


アルトゥーロ少年のモノローグで綴られる。
安易に 禁断の官能展開（ウエット）にならないのは、イタ
リア品位だからであろう。

尊敬する大好きな【親父の嫁（継母）に恋】をした思春期
15歳少年の心情（嫉妬、意固地）が良く描かれている。

「結婚は犠牲だ‼︎」と言う、旅好き親父は、自由人過ぎて、
【結婚には不向き】なクソ男。
若妻を泣かせ、新婚2週間でまた無期限の旅に出ちまう有様⤵︎

その勝手旦那が留守中にヌンツィアータが赤子を産むと、構っ
てもらえず、気を引く為にとった見え見え行動とは、、

アルトゥーロをずっと好きで誘惑してくる豊満人妻に犯される
のが面白い。


終盤、親父が帰って来るもワケありで、様子がおかしい、、
少しバタバタするが、、
ヌンツィアータの愛の泣かせセリフが【大人パーフェクト】
で、自分が言われてる度100%ドンピシャ‼︎
アルトゥーロに説得力があっただろう。
強引感も残る切ない締め。
ヌンツィアータは17歳ながらかなり出来た大人。
（アルトゥーロの真意がイマイチ分かり辛い）。

ナポリ湾？警察施設の廃墟の住処、島ロケーションや、夜
パートの絶妙な光量、モノクロ陰影が良き。

【鉄道員】の音楽を手がけたカルロ・ルスティケッリの美しく
も切ないメロディーが印象的。
↓
https://youtu.be/bMc6jXU0h2s
↑
＊目当てだった女優キイは、2年ですっかり成熟して一層
魅力的に（現代で例えるならナタリー・ポートマンの成長）。
キイ0.1加点。

• #映画数珠繋ぎ①