野菊の如き君なりきの作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 4ページ目

『野菊の如き君なりき』に投稿された感想・評価

封建的理念の大人達によって引き裂かれた従姉弟同士の悲恋、ほぼ全編を占める回想シーンが楕円形のスクリーンによって表現された意欲作。

『永遠の人(1961年)』が幼馴染恋愛の闇ならこれは光だろう。いず…

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メッシ

メッシの感想・評価

3.6

山村の一家に住む幼いいとこ同士の悲恋。

まず目につくのは、大半の時間で施された丸く白い縁取りだろう。
回想シーンだとわかるにしても、その意図はより人物に焦点を当てるためだろうか。
その狙いが必ずし…

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diego

diegoの感想・評価

4.8
好きな人が死んじゃう話は腐るほどあるが、これほど泣いた作品はない。
泣かせるのはテクニックとかいう話を聞いたことがあるが、まさに反則級のテクニック。名人芸。木下恵介監督恐るべし!

余分なことは語られず淡々と政夫と民子の交流が綴られますが、それが、2人の演技が初々しいのと相まって、リリカルで心地いい。舟での移動や花嫁行列など失われた日本の風景です。併せて原作を読みましたが、ヒロ…

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【木下惠介特集⑦ 丸い輪の世界】

私の家にも古いアルバム写真があって、その中でひいおじいちゃん(嘉永生まれ)の壮年~中年の頃の写真を見ると、丸い縁取りがされている。

この映画はそんな丸い縁取り写…

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美しい自然のなかで、どの場面を切り取っても美しい絵と旧き日本の詩情にあふれた傑作。
素人俳優であるはずの主役のふたりが純朴な名演。
(とくに実家に帰ってからの民子の悲しいまでの美しさは屈指のもの)…

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ko0

ko0の感想・評価

4.5

名作。戦前の信州を舞台としたもの哀しい恋愛映画。

ティーンの男女が、こんなにも村中でいじられ、身内からいじめに遭うってそんな時代だったのね。本家と分家の身分の違いが原因なのか、日本のロミオとジュリ…

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『二十四の瞳』と同様に大学の授業用に鑑賞。
世代的に、戦争が介入していない分『二十四の瞳』よりとっつきやすい感じだった
女性の翻弄され具合・描き方がもう朝ドラ

長野県が舞台。お互いの身分が違うため、幼い頃から仲がとても良かったのに、結ばれない少年と年上の少女の恋を描く。「皆の噂になるから」と大人が、自分の子供の真の幸せを見ずに壊してゆく、あまりに辛く残酷な…

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もう見ることが出来ない日本の原風景の美しさ。歯の浮くような台詞が役者のひどい棒読みで格調に転化されていた。ボロ泣き

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