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野菊の如き君なりきのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)
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和歌がとてもよかった。映画のほとんどがとても狭い画角の中で繰り広げられる。最初は違和感があったが、徐々に慣れてきた。

子役(?)がとてもよかった。あの辿々しさや、棒読み感が、台詞の硬さとマッチして、それがとてもいい。ある意味下手なのかもしれないが、だからこそ、ノスタルジックな気持ちになるし、幼さが際立ってよりリアルになる。

今も昔もほとんど変わらない田舎道だけど、住む人が変われば見え方も変わるわけで、閑散としてしまった笠智衆時代のあの場所はなんだかとっても寂しい。だからこそ、あの若さあふれる青年時代もすこし儚く映ってしまうのかしら。
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