桔梗F

巨大生物の島の桔梗Fのレビュー・感想・評価

巨大生物の島(1976年製作の映画)
4.0
H・G・ウェルズの『神々の糧』を下敷にしたSF動物パニック映画。
離島を舞台に、地面から湧いた謎の滋養液を飲んで巨大化した蜂、芋虫、鶏そして鼠が人間を襲う…

超プレミア価格映画だった「アンダーグラウンド」や「ブレインデッド」が大幅値下がりした今、DVD市場でとてつもない価格を弾き出す怪作(;´д`)
Amazonさんで中古約5万円(笑)、新品約8万円(苦笑)
いったい誰がそんな値段つけたのか(;´_ゝ`)

似た邦題に「SF巨大生物の島」というものもありますが、こちらはジュール・ヴェルヌ原作で時代も内容もまったく異なります。

今から40年ほど前の映画なのでCGではなく特撮や合成を駆使し、ゴードン監督にしてはけっこうまともに作っている!※他のもまあ…まともですよ(・・;)

ただ「とりあえずでかくすればいい」という発想は変わらず(^^;

明かに合成やミニチュアだとバレバレのシーンもありますが、巨大ネズミのヌイグルミを大量に用意するなどけっこう頑張っています。

特に巨大イモムシに襲われるグロさは必見(´д`|||)
ネズミたちに食い殺されるシーンも意外と○

ストーリーも登場人物もへっぽこキャラで(笑)もっと質のよい巨大生物のモンパニ映画が多々この時期出たのに、なぜこの映画がプレミア化するのか?

それはネズミたちの(まさに)命をかけた名演にある…

ショットガンで撃ち殺され吹っ飛ぶネズミ、水で溺れ死ぬネズミ、感電するネズミ…など、細かい演技をするネズミたちをいったいどうやってしつけたのか!?

答えは簡単で、実際ネズミを撃ち殺したり、感電させたり、溺れさせたりしたらしい…まさに外道!

大量のネズミたちがお亡くなりになったはずなので、香港のぶっ飛び映画「人蛇大戦」ばりのリアル動物虐待映画でもある( TДT)

今はなんちゃら団体がいるので撮影自体無理( ; ゜Д゜)

熱烈なモンパニ映画ファンかキワモノ映画ファン以外まったく観る必要はないですが、モンパニファンなら手元に置いておきたい珍品ではないでしょうか(^^;

ただ実際の価値は高くてもせいぜい1万円くらいかと思うんですが(;o;)

他のポイントとしては、「ヘルハウス」や「女子大生…」シリーズ?(笑)のパメラ・フランクリンが出てること(^.^)
まともな被害者役かと思いましたが、なかなかビッチなキャラ設定でした(^^;
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