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沈黙の戦艦のやむちゃのレビュー・感想・評価

沈黙の戦艦(1992年製作の映画)
3.7
備忘録
1993.7に鑑賞。

スティーブン・セガール主演、アンドリュー・デイヴィス監督のアクション作品。
「刑事ニコ」(今作もアンドリュー・デイヴィス監督)で突如として現れたセガール(それもいきなりワーナーというメジャー会社の作品)は、マイナーアクション映画ファンには知られた存在だったが、一般にはまだまだ知名度が低かった。今作のヒット(とテレビCM)で一躍有名になった。

アメリカ軍の戦艦がテロ集団に制圧、乗員も拘束されるが、たまたま倉庫に閉じ込められていたため難を逃れた元ネイビーシルズのコック(セガール)が、テロ集団相手に戦いを挑むお話。

偶然居合わせた主人公がテロに巻き込まれて渋々解決に乗り出すという、当時人気だった”ダイ・ハード”の海洋版といった内容。事実本作がヒットした影響で、当初海を舞台にしようとしていたダイ・ハード3の脚本が大きく変更になったらしい。
また、ただのコックさんだと思ったいたら実はネイビーシルズだったという、「普通のおじさんだと思ったいたら実は…」といった、後にたくさん作られる設定のハシリでもある。

セガールの無双っぷりと共に、トミー・リー・ジョーンズのエキセントリックなテロリストっぷりもカッコいい。今作以降、「逃亡者」の主人公を執拗に追い詰める保安官(厳密には悪役ではないが…)、「ブローン・アウェイ」のテロリストと、魅力的な悪役での活躍が目立つようになった。
主人公の仲間としてドジなプレイメイトが活躍するが、、コメディタッチな演出で、良い息抜きになっている(最後には大活躍する)。
また当時のアクション映画のお約束、ゲイリー・ビジーも登場。期待を裏切らない悪党ぶりを魅せる。

今作は世界中でヒットし、続編「暴走特急」も作られた。
ちなみに他のセガール作品にやたらと”沈黙”が付く物が多いが、これは日本の配給会社が勝手に付けているだけで、シリーズでもなんでもない(デブゴンと一緒)。
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