Yuki

ハート・ロッカーのYukiのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
4.2
文句のつけようが無い作品。。。

一瞬たりとも目が離せないストーリー展開と演出に感服。緩急とか音とか緊張感とかすごい。見始めて間もなく完全に世界観に入り込んでいた。

爆弾処理班の任務を映した作品。

イラクの戦場において、爆弾処理という役割もあるのは新たな視点だった。(知っているべきなんだろうけど、なかなか注目されないからな、、)

一般市民も巻き込んだ戦地で、危険と隣り合わせ。常に油断できない緊張感があった。
戦闘シーンもあって、仲間が簡単に死んでしまうのは心が痛い。

主人公は優秀で、恐れ知らずで、仲間の言うことも聞かないし、どこか人間離れした印象だったけど、ストーリーが進むにつれて人柄や心の葛藤が見えてきたのがとてもよかった。映画に深みが増したと思う。

ビデオを撮っているのとか、タクシードライバーとか、あれはどういう意味だったんだろう、、、

印象的なところの一つとして、私の中の常識では爆弾があるところとか敵の兵士がいるところって一般人は近づかないけど、この映画の現地の住民は恐れることが全然なくて驚いた。ジェームズを追い払った女性も、何を言っていたんだろう、、(ここに字幕つけないのも敢えて感があってよかった)

2種類の人間爆弾のシーンは心が痛かった。
特に最後のは、、、sorryと叫ぶシーンは、私も悔しい思いに包まれた、、

とにかく自分の知らない世界が広がっていて、切り口も新しくて、監督の巧みな演出によりそこに入り込めて、考えさせられる映画だった。アカデミー賞総なめもわかる!!というか、こういう作品こそオスカー取って欲しいよね、、、
Yuki

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