ナツミオ

ハート・ロッカーのナツミオのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
4.0
WOWOW録画鑑賞
【アカデミー賞特集2022・作品賞編】
”静かなる敵との戦い"

2回目の鑑賞
過去未レビュー、再鑑賞。
以前に、イイネ!頂いた皆様、ありがとうございます。

イラク戦争の最前線で爆発物処理を続ける兵士たちの苦悩をスリリングかつシリアスに描写。アカデミー賞で同年最多の6部門に輝いた、話題の戦場ドラマ。

主な受賞
・第82回アカデミー賞9部門ノミネート
6部門受賞(作品・監督・オリジナル脚本・編集・音響効果・録音賞)

・第63回英国アカデミー賞6部門受賞(作品・監督・オリジナル脚本・編集・音響・撮影賞)
その他多数の映画賞受賞

原題 『The Hurt Locker』

2008年米作品
監督 キャスリン・ビグロー
脚本 マーク・ボール
音楽 マルコ・ベルトラミ バック・サンダース
撮影 バリー・アクロイド
出演 ジェレミー・レナー アンソニー・マッキー ブライアン・ジェラティ レイフ・ファインズ デヴィッド・モース ガイ・ピアース エヴァンジェリン・リリー 

翻訳者 菊池浩司

(WOWOW番組内容より)
2004年夏、バグダッド郊外。
米陸軍のある爆発物処理班は、爆発物に詳しいジェームズ(レナー)を新リーダーに迎える。
ロボットを遠隔操作するといった通常の方法を無視し、自ら爆発物に接近して解除作業に臨むジェームズの心理は、部下であるサンボーン(マッキー)やエルドリッジ(ジェリティ)の理解を超えていた。それでもいつしかジェームズの勇気は、サンボーンたちの信頼を得ていく。
一方、各地で次々と爆発物が見つかるなど、米兵たちに危機は続き、彼らの所属するブラボー中隊の任務明けまで、あと38日……。

タイトルはアメリカ軍のスラングで「苦痛の極限地帯」、「棺桶」を意味する。

イラク戦争のバグダッド郊外での爆弾処理犯の過酷な任務を描く人間ドラマ。
市民は日常生活を送っている中で、至る所に爆発物の罠が仕掛けられていて、
終始、息付く暇がない。

普通の不発弾、IED(即席爆発装置)と呼ばれる罠、まるで芋づる式⁇の爆弾、車に仕掛けられた大量の爆発物、殺した子供の身体の中にまで仕掛けられた爆弾に絶句する…
最後は、罪のない市民の身体に巻き付けられた時限爆発物まで…

以前に、イラク軍に所属する爆発物処理の将校の日常を描いたドキュメンタリー映画を観たが、事故で片足を失いながらも、その後も処理班に復帰。そして殉職される。
"市民が日常生活を安全に送れるようにするために、止めることが出来ない"
と語る彼の言葉を思い出した。

爆弾の罠も巧妙な手口に変わっていく。

作品は、米軍関係者からは、“米軍への敬意を欠いている"との批判もあるよう。

主演のジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティの3人がチームだが、他にも大物俳優が意外な場面で登場。
ガイ・ピアースはあっという間の退場。
レイフ・ファインズも意外なところで。
ファインズ の役柄 “PMC分隊長 "
(Contractor)って傭兵⁇

やっと生還したジェームズが、帰国した後、家族を置いてまた1年任期で出征したのは何故⁇

”爆発物"という静かなる敵と対峙する兵士たちの苦悩を描いた秀作でした‼️





忘備録(ネタバレ有り)
【キャスト】
・ウィリアム・ジェームズ一等軍曹 
SFC William James
- ジェレミー・レナー(加瀬康之)

トンプソンの後任としてブラボー中隊に赴任した爆弾処理班班長。EOD(爆発物処理)の専門家であり、解体した爆弾は873個以上のベテランだが、危険を顧みないスタンドプレーが目立ち班に波紋をおこす。
第75レンジャー連隊第3大隊出身。アフガニスタンでの任務経験がある。左半身の腹から胸にかけて爆発物によるとおぼしき傷痕が残っている。本国では離婚後もそのまま一緒にいる妻と幼い息子と同居。

・J・T・サンボーン軍曹 
Sgt. JT Sanborn
- アンソニー・マッキー(坂詰貴之)

爆弾処理班の上級隊員。チームワークや危険を顧みないジェームズと反発する。砂漠で襲撃を受けた際、ジェームズを観測手にバレットで正確な射撃をした。EODの前は諜報部に7年所属。本国の彼女は子供を欲しがっているがサンボーン自身は踏みきれないでいる。

・オーウェン・エルドリッジ技術兵 
Spc. Owen Eldridge
- ブライアン・ジェラティ(土田大)

オーウェン・エルドリッジ技術兵
爆弾処理班の下級隊員。トンプソンの死に責任と恐怖を感じており、軍医ケンブリッジがカウンセリングに来るとしばしば否定的な発言をする。砂漠の襲撃ではジェームズに励まされサポートをこなし、自身で初めて敵を殺した。ジェームズの誤射により大腿部を負傷し帰国。

・マシュー・“マット”・トンプソン二等軍曹 SSG Matt Thompson
- ガイ・ピアース(東地宏樹)

マシュー・マット・トンプソン二等軍曹
爆弾処理班の班長。任務中にIED(即席爆発装置)で死亡した。

・ジョン・ケンブリッジ軍医中佐 
Col. John Cambridge
- クリスチャン・カマルゴ(入江崇史)

ジョン・ケンブリッジ中佐
軍の精神分析医。トンプソンの死で士気の落ちたエルドリッジにカウンセリングを行い助言する。エルドリッジの発言を発端に、ジェームズ班の任務に同行した際IEDにより死亡。

・PMC分隊長 
Contractor Team Leader
- レイフ・ファインズ(原康義)

・リード大佐 Colonel Reed
- デヴィッド・モース(楠見尚己)

・コニー・ジェームズ Connie James
- エヴァンジェリン・リリー(北西純子)

・ベッカム
ビクトリー基地の前で兵士達を相手にDVDを売るサッカー好きの少年。ジェームズと親交を深めるが、ある事件を期に避けられる。

サム・スプルエル
Contractor Charlie

サム・レッドフォード
Contractor Jimmy

バリー・ライス
Contractor Chris

エリン・ガン
Mortuary Affairs Officer

ジャスティン・キャンベル
Sergeant Carter

マルコム・バレット
Sergeant Foster

クリストファー・ライアン・ウィンターズ Soldier

J・J・カンデル
Guard at Camp Liberty Market

ライアン・トレモン
Guard at Liberty Gate

マイケル・デサンテ
Iraqi Translator

ベン・トーマス
US Army Medic

オマー・マリオ
Butcher

フレミング・キャンベル
Soldier at Airfield

ケイト・マインズ
Soldier
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