もとまち

ストリート・オブ・ノー・リターンのもとまちのレビュー・感想・評価

4.0
黒人の顔面にハンマーを叩きつけるファーストカットに始まり、ラストは金玉に銃弾を思いっきりブチ込む。とにかくありとあらゆるアクションとエモーションが一本のフィルムに焼きつけられている。語りの省略もスピーディーな編集もすべてが暴力的としか言いようがなく、気がつけば映画が終わっていた。ずっと夜が続く町、ノワール的な光と影の交錯も美しい。何気にキース・キャラダインの歌がしみじみ良かった。土地を手に入れるために暴動を仕組む悪役・「エディ」の存在に、フラーの戦争に対するキレキレのアイロニーを感じる。DVDに収録されていた監督のインタビューがめっちゃアツい。
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