あーさん

遥かなる山の呼び声のあーさんのレビュー・感想・評価

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)
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邦画を観よう!シリーズ ④
(山田洋次編)

"幸福の黄色いハンカチ"を観た時に、フォロワーさんに強くお薦めされた今作。
監督、主演の二人が同じなだけに、作品のトーンはほぼ一緒のように思う。
アウトラインがわかって観るのだから、正直そこまで感動はないと思いきや。。

黄色いハンカチに比べると、武田鉄矢の出番が少ないせいか笑、コメディよりどちらかと言うとシリアスな雰囲気?しかし、所々ぶっ込んではいるかな。

今回は、子役(吉岡秀隆)がとても良い仕事をしている ♪
"おじさーん"と、どこからともなく現れた高倉健の後をついて回る姿が、かわいらしくて仕方ない!
"北の国から"の純をもっと明るく人懐っこくした感じ。。

少し前にレビューをした"小さいおうち"では、おばあちゃんになっていた倍賞千恵子。
若かりし頃が、とても素敵!
劇中でシングルマザーになってからも、死別した夫と始めた農場を気丈に守って働く姿が健気で美しい。

訳ありの"おじさん"の過去。。
いや、監督!黄色いハンカチの時は仕方ない…と目を瞑ったけど、この健さんの設定、何とかなりません⁈
理不尽なことを言われたりされたり、腹の立つことは誰しも沢山あるよ?でも、その度に同じことを繰り返してたら、、(と言っても、それぞれ違う作品だから知ったこっちゃないんだけど😓)

それにしても、牛の出産とか、乳搾りとか、農場の仕事のシーンも結構出て来るので、酪農家の生活が如何に大変かがとてもよくわかる。
名前は聞いて知っていた北海道の'ばんえい競馬'の様子も実写?(地元の方らしき人達も出演)が観られるのが新鮮!

黄色いハンカチ同様、ひょっこり寅さん(渥美清→この人の役が何ともユニーク!)や倍賞千恵子の従兄弟役で武田鉄矢が出てくるのはご愛嬌。ムツゴロウさん(畑正憲)まで!
昭和世代には懐かしい面々。。
ハナ肇は、途中までウザいけれど我慢💦

そんな訳で、ストーリーは至ってシンプルでいつもの感じなのだけれど、三人が本当の家族のように親しくなっていくまで積み重ねた日々がささやかで、小さな幸せを噛み締めるような時間で、、だからこそ、ラストの車内のシーンは、やっぱり泣けて泣けて、、
山田監督の思う壺になってしまう私であった。

あかんよ、これは。。😭

昭和世代、必見❗️

見どころは、1にも2にも健さん!!(特に乗馬シーン🏇)
あーさん

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