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髪結いの亭主のTaTのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
4.3
出会いも別れも唐突な愛。二人が過ごした時間はアントワーヌの踊りのように我流で私的な二人だけのもの。     

「愛されてると確信している人間はどれほど大胆になれることか」
と言ったのはたしかフロイトですが、そんな言葉を思い出すサロンでの狂ったような愛にただ見惚れてました。

突然止めたテープと俯瞰で撮られたラストに、もうそこに無いものを思わずにはいられません。切ないけれど美しい完結した愛の形。 
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