みてべいびー

髪結いの亭主のみてべいびーのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
4.0
Male gazeの象徴みたいな作品だけど、好きか嫌いかって聞かれたらすごく好きだった。子供の頃から床屋の女性に特異な憧れを抱いたまま歳を取ってきたAntoineと、その理想を体現したような女性Matilde。少年時代のAntoineが経験する性の目覚めみたいなものに共感できる部分があって、一人で勝手にドギマギしてた。色合いがパステル調でどのショットも優しくて美しいし、床屋の色とりどりのタイルも青い洗面台に赤いイスも素敵。
個人的に爆笑だったのは「父は私の結婚相手が床屋だと知り、心臓発作で死んだ。」不謹慎だけどめっちゃ面白くないか笑
あと何と言っても、お酒の代わりにオードトワレでカクテル作る場面がたまらん!!傑作じゃない?なんであんなこと思いつくんだろう、観てて唖然だった。中東っぽい音楽流し始めた瞬間、取り憑かれたように踊り出すAntoineがコミカルかつキュートで素晴らしい。催眠にかけられたみたいに呆然と見つめる少年もかわいかった。
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