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007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発のtakeachanceのレビュー・感想・評価

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最初につけられた邦題は『007危機一発』だが、
1972年のリバイバル公開時には、タイトルを小説の題名に近い
『007 ロシアより愛をこめて』に変更された。
007映画史上最高傑作の一つと言われる本作品。

第1作で登場した悪の組織スペクターを物語の中心にすえて、
英国情報部、ソ連のスメルシュ、
そして謎の組織スペクターが三つ巴になって
ソ連の暗号解読機レクターを巡る争いとなる。
英ソ情報部との三つ巴の諜報合戦にした脚本が特に素晴らしい。

いきなりボンドが絞殺された!?というオープニング。
ベリーダンサーの妖艶な体に
まとわり付くようにクレジットが紹介される。

敵として登場したボンドガールがボンドに寝返る、
というパターンはここから始まったんだな。

敵地に乗り込んだボンド、いきなり尾行盗聴、
そういえば、北朝鮮のホテルの壁は
ものすごく厚いと聞いたことがあるな。

この映画の魅力は何と言ってもロシアの女スパイ、
ダニエラ・ビアンキ演じるタチアナ。
前作のボンドガールにはない知性がある。
自分のボンドガールランキング暫定一位に。

ボンドを罠にはめるはずが、
ボンドの魅力にメロメロになり寝返るというのは
ご都合主義的な気もするが、
まあそこは男のファンタジーということで。

個人的にはボンドガールよりも、
スペクターNo.3のローザ・クレッブ大佐がとても印象的。
登場シーンから死に際まで最高。
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