スコセッシ特有の『あぶれ者の狂気』が見える作品。そんでまたデニーロがそういうだっっさいオトコを演じるのがうまいことうまいこと。ルパートパプキンの狂気の顕示欲って人間の誰の心にも宿ってるはず。この作品が好きな人の中に、黒澤明や松田優作などがいるが、俳優陣の心を揺さぶるのも納得の映画である。さらにストーカー女マーシャもいい味出してる。
最後のトークショーのシーン。ルパートの闇が見え隠れするクライマックスシーンだ。ルパートの妄想オチだろうか?あまりにもジョークがブラックすぎて、こんなネタ本当に爆笑をさらえるのかと思ってしまう。
なんとも言えない満足感。