主人公はロバート・デ・ニーロ主演のコメディアン志望の中年男性。そんな彼が大ファンの人気コメディアンに売り込みを掛けるが相手にされず、その中で熱狂的ファン(ストーカー)の女性と知り合い行動はどんどんエスカレートし…というある意味でサイコホラーもの。
妄想と現実の区別が付かなくなり周囲から冷ややかな目線を浴びても何一つ気付かない主人公の姿に、共感性羞恥を刺激され下手なホラーよりも背筋がゾワゾワしながらの鑑賞となりました。空気の読めないコメディアン志望の行動が事務所に押し掛け→別荘侵入→誘拐事件とどんどんエスカレートしていく中何一つ変化の兆しすら見せないパプキンさん、一見にこやかに対応してくるものの一切話の通じていない様が本当に怖い…。ここまで怖いのも主人公であるパプキンの内面描写が一切描かれず周囲の人間視点に終始していたのもあるのかなと。ラストは果たして現実か妄想か…
